ボタニカルアートの起源は、東西の本草書(薬物書)の植物模写図に起源を持っています。例えば、西洋では、アリストテレスの弟子のテオフラストス(BC370)の『植物誌』は、当時のギリシャ周辺の植物生態の貴重な資料であるだけでなく、16・17世紀のドイツ・イタリアを中心とした近代植物学ルネッサンスの礎となっています。また、東洋・中国では『神農本草経』(後漢代25)が知られ、それ以前の薬物を集大成し、漢方医学の基礎となっています。
これらに共通するのは、薬物書として医術的な価値を持つだけでなく、その描写術は、絵画的にみて現代の植物画と遜色の無いレベルにすでに到達していることです。とくに、西洋ではこの精緻な絵画描写術は、中世~近代にかけイギリス・オランダを中心に、芸術的な評価(価値)を生み、その学術性から独立して絵画藝術の1分野として独自に発達して今日に至っています。
ボタニカルアート
日本でもこの画法は江戸時代に伝来して、「シーボルトの植物画譜」(右図)として残っています。
多くのハーブ(植物)愛好者にとって、この画法の習得は、今まで何気に見ていたハーブ(植物)をより正確に観察する眼が身につき、植物の本質を洞察する能力を高めるだけでなく、自作の絵をお部屋に飾ったり、絵葉書にしたりして、一層、ハーブの世界を広げることができます。是非多くの方のご参加をお勧めします。
藤田美恵子先生
絵画歴17年、各地のボタニカル教室主催。
初心者から分かりやすく丁寧な指導に定評がある。
開催日程 | 毎月第2・4の火曜 PM 2:00~4:00 |
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入会金 | ¥5,000 |
月会費 | ¥5,000 |
場所 | ハーブアート講習会スペース |
教材 | 絵の具等一式¥11,088(税込) (教材ご希望の方はハーブアートにて販売) |
その他 | 合宿旅行教室開催(年1回) |